金沢屋 尾三店
広島県三原市沼田東町末光 2019年08月開業 インタビュー時期:2020年1月
金沢屋に加盟する前のお仕事を教えてください。
加盟前は個人事業主として建築のリフォームとか工事現場の管理請負などを行っていました。
数年前に、異業種ですが福祉関係の事業所の立ち上げを手伝ってほしいという話を頂いて、事業所の立ち上げを始めたんです。
その後、私自身は退いて、元々やっていた仕事を今までの繋がりで細々とはやっていましたが、1年半くらい建築の仕事から離れていたので仕事もなくなってしまって、さてどうしようかなという感じでしたね。
元の仕事で再出発するという事はお考えになかったのでしょうか。
選択肢としては当然あったんですけど、直接のお客様との関係を持ちたいと感じていたんです。
今までの繋がりでいくと、例えばハウスメーカーさんの工事現場のお手伝いとか、エンドユーザーではなく対企業とのお取引が大半でした。
住宅改修の現場を見るにしてもその会社から依頼されて見ているので、責任感というか、最終的に住まわれるお客様役に立っているというよりはその会社の役に立っているというだけなので、面白みに欠けるなと思っていたんです。
何よりも、今まで友人や長年の関係で仕事を頂いていたので、特段営業的なことをせずに仕事が入ってしまっていたんですよね。
ですから事業主としての自覚があまりなかったのですが、あるきっかけで経営者として成功したいと思うようになったんです。
そこで、少しの間仕事を離れていたら当然仕事も減りましたし、将来が不安だなと感じたんです。
その中で、自分自身が納得できる成功をしたいと考えている中で、新しい仕事を探して調べていたんです。
そして、偶然金沢屋の存在を知ったんです。
なぜ金沢屋を選んだのでしょうか。
金沢屋だけでなく、金沢屋の別部門でやっている家工房と、雨樋のフランチャイズの3つの資料請求をしました。
その時に、一番レスポンスが早かったのが金沢屋だったのがきっかけです笑
いつ頃話を聞いて、その時の印象はいかがでしたか。
昨年6月末頃に話を聞きました。
最初の印象は面白いなと感じましたね。
金沢屋の仕組み自体もそうなんですけど、やっぱり一番面白いなと思ったのが地域密着という所ですね。
地域を大事にしているという印象を強く受けたのと、私の思いはお客様の身近な建築の専門家という感じで利用してもらいたいという目的とマッチしたんです。
直接お客様とお付き合いしたいと考えていた中で、網戸・障子・襖の張り替えという事でエンドユーザーと繋がって、その繋がりで私自身の経験が活かせる。
そのお客様方のお困りごとをご相談いただければ地域の皆様にお役に立てて私自身のやりたいことにもつながってくるなと。
加盟に際しては悩みませんでしたか。
悩みはしませんでしたね。
ただ、説明を受けた後に1回家族会議を開いたんですよ。お金は妻が管理していますから、「出資者になってくれ」とお願いしまして(笑)
あとは、もともと妻の両親が絵を描く趣味があって、そこの道具置き場や絵を置くスペースを作業場所として使わせてもらうようにしようという事になりました。
結局、話を聞いて7月2日に契約しましたね。
説明から加盟まで急ピッチですね。その後研修はいつ受けましたか。
7月15日から研修でした。
開業は8月29日でしたね。
本部からは盆明けすぐにしてはどうかとアドバイスを頂きましたが、準備や練習も必要だと感じたので多少猶予期間を設けました。
開業当初の反響はいかがでしたか。
想像をしていた以上にすごい反響があったんです。
3万800枚の折込チラシを出して、50件近くお問い合わせいただいたんです。
8月29日の開業でしたので、10月の終わりまでさすがに新しい折込チラシを出すことは出来ませんでした。
折込チラシを止めていることに対してメンターの方からは何か言われませんでしたか。
私のメンターは八本松原店の升本さんなのですが、そんなに構えないで定期的に折込チラシを出すようにとは言われましたね。
あくまで、金沢屋の仕事の基本としてですが。
でも、納品を待ってくださる方がいらっしゃるんです。
最初は、仕事の段取りが慣れていなかったこともあって、一日フルに見積もりの時間で埋めてしまったんです。そうすると施工する時間が夜しかなくなってしまったりと。
なかには「ウチはもういつでも良いからね」と言ってくださるお客様には甘えさせていただいて納品まで余裕をもって作業をやらせてもらいました。
そういう中で、変にチラシを入れると、その方たちにご迷惑をおかけしますし地域も狭いので、まずは依頼を頂いた仕事を丁寧に終わらせようと。
次の折込チラシを出した時の反響はいかがでしたか。
10月29日に、改めて折込チラシを出しましたが30件を超えるお問い合わせいただきました。1万4400枚なので、半分くらいの枚数でしたね。
金沢屋のモデルケースとしても、他のエリアと比較しても反響率が高いのはなぜでしょうか。
この地域の表具屋さんや建具屋さんがほとんど辞めてしまっているというのが大きいかもしれません。
本郷エリアという地域があるのですが、そちらの方で結構手広くやっていた表具屋さんが数年前になくなって不自由していたとおっしゃられるお客様も多いですし「どこに頼めばいいかと思っていた時にちょうどアンタの所のチラシが入ったのよ」というようなお話を頂きますね。
12月3日に1万8000枚改めて出して、その際は35件くらいの反響がありました。
順調な滑り出しで、多くのお仕事をされていますが、印象的なご依頼はありましたか。
猫をたくさん飼われているお宅で、襖の張替で20枚一斉にご依頼いただいたお客様が印象深いですね。
「3日後にお坊さんが来るから張り替えてほしい」と。
開業したての9月初めにご依頼いただいたのですが、猫を飼っていらっしゃるので、襖の下地も大変な状態になっていて(苦笑)
とても、良い勉強になりました。
早い段階で多くの経験を積んだ中での失敗談はありますか。
失敗は山ほどあります。
4枚柄で〇〇万円、幅広だったのでそれの両面で〇〇万円。それを裏表逆に張っちゃったんですよ。
全部自腹です(笑)
既にリフォームのお仕事もしているのでしょうか。
大がかりなものではありませんが、手すりを付けて欲しいとか、屋根を塗り直して欲しいとかですね。
ちょうど最近も近所のお宅から「キッチン周りのクロスが汚いからパネルにして掃除しやすくしてもらいたい」とか。
リフォームに関しては、私では出来ないこともありますから、今までの仕事でお付き合いのあった会社さんにお願いする形をとっています。
お客様へ提案をする際に、心がけていることはありますか。
やはり、品質の高いものから価格が安いものまで一通り見て頂くようにしています。
当然、お客様のご予算もありますが、そうそう張替をすることはありませんから、なるべく品質が高いものを長く使っていただけるように提案するように心がけていますね。
実際に見て、触ってもらうと、品質の違いは一目瞭然なんです。
愛知県のオーナーさんで小島さんのお話をエリア会議で昨年聞いた際に、この価値観が出来上がりました。
もともと建築をやっていて、建物を作っていましたが、襖・障子・網戸に興味もなかったですし、あえて高いものをとは考えていませんでしたから。
今の段階で感じている課題を教えてください。
まだ、開業してから半年足らずですが、紹介・リピート・リフォームを増やしていきたいと考えています。
既にリフォームなどで見積もりを出している方とかは結構いらっしゃるんですが、張替の仕事を優先して行っていますから若干後回しになってしまっていて。
近い将来には、施工できる方を社員として1人でも雇って、私がお客様先を回るというような体制にしていきたいと思っています。
金沢屋に加盟して良かったですか。
そうですね。
今の段階での結果は悪いものではないので、良かったと思います。
あとは、自分が求めている仕事であった事、お客様の喜びをダイレクトに聞ける事にやりがいを感じます。
お客様と営業という感覚を持たずに信頼関係が築けるビジネスなので、凄く感謝しています。
今後の目標・将来像を教えてください。
私自身20代から30年間建築に携わってきました。
決して短くはない経験を、多くのお客様の役に立てるようにしていきたいと思っています。
最終的な目標は人の役に立たせてもらって、「アンタと出会えて良かったわ!」と思ってもらえる人になる事です。
ビジネスとしては「アールワン建研」という個人事業主の屋号で金沢屋に加盟していますが、この「アールワン建研」自体を多くの人の役に立てる会社にできるよう伸ばしていきたいと考えています。