金沢屋 福岡南店
福岡県福岡市南区弥永 2017年11月開業 インタビュー時期:2019年7月
金沢屋に加盟する前は何のお仕事をされていたのでしょうか?
ある業界団体の事務局で事務職員として働いていました。いわゆる普通のサラリーマンです。
その事務局では、団体内の交流を促進したり情報発信をしたり、広報担当のような仕事をしていました。
独立のきっかけはなんだったのでしょうか?
仕事や色々なことが重なり、体調を崩した時期があって、そのまま退職することになりました。今後どう生きていくかを考えているときに、テレビで金沢屋のことを見たんです。いろいろ大変でしょうけど「もう自分で何かやった方が良いのかな」と思い始めました。
それで自営業をやってみようかなと思ったのがきっかけです。
独立に金沢屋を選んだのはなぜでしょうか?
一度だけ、車のリペアをするフランチャイズに話を聞きに行ったんですけど、費用的なもので断念したんです。
それからは気になるフランチャイズの情報は集めるようにしていたんですけど、そうの中に金沢屋を見つけました。
金沢屋はコストが他のフランチャイズと比べても比較的安いし、九州内にも店舗があるので良いのでは?と思ったんですよね。
実際に加盟されてから、いつ頃オープンされたのでしょうか?
2017年11月末に開業しました。
開業前の研修や、現場に出てみての感想はどうでしたか?
これからこの仕事で稼いでいくので、しっかり学ぼうと思ってました。基礎をみっちりと…でも楽しかったですよ。
実際に開業してからの反響はいかがでしたか?
繁忙期にあたる11月に開業したので、「寝れないくらい仕事が来るかな?」と思ったりもしましたが、反響は本部が言っていた話と大差なかったので、想定の範囲内でした。
その後の1~2月あたりは冬の時代でした(笑)
研修でも、ご依頼が減る時期はあると聞いていました。開業したばかりだったので、そこに向けての対策が十分じゃなかったのもありますね。
その時期は、同期のオーナーと営業ツールなどについての話をしたり、時間がある時にポスティングしたりしていましたね。当然、商売で売上の波はありますから、仕事が減っている時期にどうするかという対策や、どんなことをしているかなどの情報交換をしていましたね。
ただ、同じ1~2月でも、2年目になるとまた変わってきました。2年目の1月はチラシの反応も良かったんです。元々撒き続けていたチラシの効果が蓄積されて芽が出てきたのだと思います。
今では焦らなくなりました。結局その時に、反響がなくても、別のタイミングで必ず返ってくるっていう事が分かっているので。実際に何枚もウチのチラシだけを取っておいてくれる方も多いです(笑)
いわゆる3万枚撒いたら30件くらいは反響があるのが基本なんです。だけど、時期によってはそんなに反響がないこともあるんですが、そんな状態でも「まぁしょうがないね、時期が悪かった」って、焦らなくなりました。
先輩オーナーたちが「チラシは撒き続けておけよ」って言っていたのはこういう事だったのか、というのも後から分かってきました。「3年目になってきたらもっと楽になるよ」っていうのも、なんとなくイメージできますし。
ご自身の担当エリアで、地域性や特徴はありますか?
隣のエリアだとマンションが多かったりするんですが、私のエリアは分譲マンションが少なくて、戸建が多い地域なんです。戸建てにポスティングしてはいるんですけど、マンションでのポスティングと比べると反響は少ないように感じます。
あとは、戸建が多いですから、1度の依頼で襖や網戸で10枚ぐらい出たりすることもあります。
技術面で工夫していることは何かありますか?
襖については、研修で習った基本的な事をベースにして「こうやった方が良いんじゃないか?」って日々考えながらやっています。もちろん失敗する事もありますけど、成功したことは取り入れながら、「この方が見栄えが良くなる」だとか「この方が時間が早くなる」とか試行錯誤していますね。
上手くなってくると、失敗が出ないのでロスがなくなる。かつ綺麗に張れるようになります。障子とか網戸は、あんまり工夫するところが無いので、数をこなして慣れるしかないですね。
なにか大きな失敗をしたことはありますか?
納品の時に、マンションの入口の所に立てかけて、駐車場に車を停めに行っている間に、風で倒れて破れてしまって……「すいません。破れたのでもう1回張ってきます」っていう失敗はありましたね。
あと、最初の頃は予定の管理が上手くいかなくて「〇時に来るんじゃなかったの?まだこないの?」とお客様に言われてしまったりすることもありました(苦笑)
今まで携わったお仕事で思い出深い出来事はありましたか?
お客様皆さん良い人が多いですよ。孫みたいな感覚で捉えてくれるお客さんもいらっしゃって、「おなか減ってない?ご飯食べていかんね?」と言って頂くこともあります。「お釣りはいらないよ」って言う人も多いですね。
金沢屋をやっていてよかったなと感じることはありますか?
サラリーマン時代は、仕事で「ありがとう」と言われる事ってほとんどなかったんです。やって当たり前という社会なので。それが「ありがとう!これ帰りに飲んで」なんて言われて差し入れをもらったりすると、やっぱり嬉しいしやりがいを感じますよね。
それが金額云々じゃなくて、網戸1枚でもそうやって喜んでくれる人がいるので、モチベーションに繋がります。
もちろん「ありがとう」じゃないときもあるんですけどね(苦笑)そういうのもひっくるめてやっぱり「ありがとう」と言われる件数が多いので、マイナスよりもプラスになっていますね。サラリーマン時代は、マイナスの事ばかりずっと続いてましたから……
今は、お客さんから「困り事を解決してくれるような人」って捉えてもらうことが多くて、業者扱いというよりも、年配の方だったら孫とか身内とか、若い世代だったら友達とかお兄ちゃんみたいな感覚で受け入れてもらえるんですよね。
本部のサポートや、フランチャイズだからこそのメリットなどは感じていますか?
そうですね、例えば商材探しの時や困ったときには本部のSVに聞いたり相談します。でも、フランチャイズとは言え、結局自分自身が経営者であるわけですから、なにごとも自己責任だと思っています。
金沢屋に関しては、他のフランチャイズと比較して「フレキシブルに動いていいですよ」と言ってくれるのでやりやすいです。
あとは、本部があることで、他の先輩オーナーさんと繋がれているのが大きなメリットだと思います。本部の会議などで、他のオーナーさんから情報を得ることが出来ますから。
最後に今後の目標をお聞かせください。
なんでも3年は続けたいなと思っているので、とりあえずどういう形でも3年続けたいと思います。それで10年後にはある程度人を雇って、もうオーナーとして「おう、任せた」と言えるようになっていたいですね。
今は店舗という店舗が無いので、2~3年後にはしっかり出せるように売り上げも上げていきたいなと思っています。