金沢屋 八木店
広島県広島市安佐南区八木 2019年05月開業 インタビュー時期:2020年1月
金沢屋に加盟する前の職業を教えて下さい。
色々と経験を積みたくて様々な仕事をしていました。介護関係の営業や住宅関係の営業。一番長かったのは、レンタルショップの店舗責任者ですね。
そこで15年くらい在籍していました。
元々独立願望があったのでしょうか。
そうですね、小さい時からうっすらと社長になりたいと思ってはいました。でも、日々の仕事に追われて時間が空いたら飲み歩いたりとか(笑)
そういったなんとなく時間だけ経過して、自分自身の人生についてきちんと考える時間を作ってはいませんでしたね。
突然独立したきっかけはなんだったのでしょうか。
レンタルショップの会社を退職して住宅関連会社に入ったのがきっかけでした。その環境に耐えていけるならば自分で独立して仕事することも苦ではないんじゃないかと。
とはいえ、いきなり独立せずワンクッション入れて介護の営業をしてみました。その頃、42歳だったので40歳過ぎて、このタイミングを逃したら独立のチャンスはないなと考えたのです。
そのような中で金沢屋とはどのように出会ったのでしょうか。
2017年から2018年頃にかけて独立開業に関して自分自身で調べるようになりました。住宅関連の会社の営業をしていたので、それに繋がりがあって自分自身が興味を持てる仕事、それでいて手に職が付けられる仕事という事で金沢屋がピッタリだったんです。
説明会に参加してどのような印象を持ちましたか。
いやぁ、胡散臭いなぁと思いました(笑)
まず、本当にそんなに売上が上がるのかというのが疑問でした。
疑心暗鬼の中で契約しようと思った決め手はなんだったのでしょうか。
本部が持っているノウハウを習得して、そこからは自分次第の世界なんだという事につきますね。
折込チラシを出してとか、リフォームがとか、数字どうこうと言うのもありますが、自分自身が努力していけば何とか出来るだろうという気持ちの方が強かったのが理由です。
金沢屋以外のフランチャイズは検討しなかったのでしょうか。
しませんでした。
手に職が付く点と自分の経験が生かせるという事がマッチする仕事が他になかったというのが大きいです。
あとは、経験したリフォーム営業で独立という選択肢もありませんでしたね。さすがに、一人で延々とキツイ営業をしていく事と、それを乗り切ることは想像できませんでした。
独立にあたってご家族には相談されましたか。
しました。
ですが、「どうせ決めてるんだろう?決めているのに聞いてどうするの?」という感じでしたね(笑)
実際に加盟した時期と研修を受けたのはいつでしょうか。
2018年11月頃に契約をして、翌年の4月に研修を受けました。
当時はまだ会社員だったので、加盟から研修まで多少のタイムラグがありました。
開業をしたのはいつでしょうか。
2019年5月20日に開業しました。
開業当初の滑り出しはどうでしたか。
最初は疑っていた本部の言う数字以上にお客様から依頼が来ました。
ただ、最初はまだまだ慣れていませんから、お客様からお問い合わせやご依頼を頂くものの上手に段取り出来ず苦戦しました。
最初に受けた本部の研修は役に立ちましたか。
それはもちろんです!
基本を教えてもらったので、後は自分で学んでいけば良いだけですし、周りのオーナーさんなどからも助けていただけましたし。
ただ、個人差はあると思うんです。当然研修では取り扱っていない商品もたくさんありますし、そのような現場に出会ったときに、お客様に納得してもらえる仕上がりにするにはどうするのかを調べたり….。
幸いにも、八本松原店の升本さんや他のオーナーさんにも教えていただいて、大変な局面もありましたが、本部と加盟店オーナーさんの繋がりで乗り越えることが出来ました。
開業以降で苦労されていることを教えてください。
細かい所であればお客様に納品する商品の仕上がりですね。網戸1枚にしても「これで本当に大丈夫なのか」という基準が自分だけではなくお客様の感性もありますしね。
襖はあまりないと思いますが、障子であれば「ちょっと緩すぎないかな?」とか、網戸にしても「これ張り過ぎじゃないか?」とか。太陽に当ててみたら「なんか変な線入ってないかコレ」みたいな(笑)
そういうところで困りましたね。
集客面のお話をお聞かせください。
2019年5月に開業した際に、予想以上の反響があり段取りが悪くなってしまいました。
ですので、7月には折込チラシの量を減らしたんです。
その結果、8月の仕事が急激に減ってしまったので、慌てて9月から折込チラシを出し始めたんです。
そこから9~11月は順調に売上が上がって、11月で過去最高の売上になったんです。
そんな流れで、1~2月に向けて12月も力を入れていかないと、と思っていた矢先、11月中盤から反響が突然悪くなってしまったんです。折込チラシのタイミングや量については完全にミスをしてしまったというのが2019年の反省点でした。
あと、お客様には「ネットで見ても出てこなくて怪しいのかと思ったよ」というのが何件か言われたんです。そのような部分でも工夫していかなければならないと考えています。
それ以外では、納品したお客様の近隣でポスティングをしたりしていますね。
お客様は結構インターネットでお調べになっていることも多いのでしょうか。
金沢屋のお客様の層としては、確かに年配の方が多いのは事実ですが、そのご本人も然り、ご家族の方がご覧になることが多いですね。ですので、この1~2月は自分で出来る努力としてブログをこまめに更新するなど地道にインターネットでも見ていただけるようにしていこうと取り組んでいます。
サラリーマンの時と今の違いを教えて下さい。
やはり、生活費ではなく仕事としての資金繰りを考えるのが苦しいですね(笑)当然生活にも直結しますが。
でも、サラリーマンよりは断然今の方が良いと思っています。
自分のペースで好きに出来るところや、要らない気を遣わなくてもいいというところなどですね。
まだ、開業して期間も浅いので安定はしていませんが、精神的にはストレスなく取り組めています。
技術的な面で注意・工夫していることはありますか。
とにかく綺麗にするという事ですね。
綺麗に張るのは当たり前ですが、枠もですし、全部大事です。あとは立てつけの時にしっかり滑りやすく綺麗にするなどの些細な事ですが、ちょっとした気遣いというか。
敷居を拭いたり、網戸も、皆さんやってらっしゃるとは思いますが、そんな当たり前の事を丁寧にやっています。
張り替えなどはすべて一人でやっているのでしょうか。
いえ、アルバイトの方に手伝っていただいています。
張り替えについてはすべて私がやっていますが、剥がしたり障子・網戸を洗ったりという事前準備をアルバイトさんにやってもらっています。
その他で事務仕事などについては家族が手伝ってくれています。
今は苦労の連続かもしれませんが、仕事を通じて嬉しかったエピソードなどはありますか。
お客様から「辞めるなよ」「絶対続けてよ」とはよく言われますね。
「頼んで良かった」「次もお願いするから」と。
世間的にはそんな辞めるのかな?とか思いながらですけど(笑)
ただ、意外とこの辺りのエリアで張り替えをやっている業者さんは多いんです。他の業者さんで嫌な思いをした方もいらっしゃるみたいです。
例えば、段ボールの襖とかを替える時も、ほとんど説明されなくて剥がれているとか、何にも説明も無いというのが。あとは昔からお願いしていた業者さんは跡継ぎがいなくて廃業されてしまったりとかですかね。
襖・障子・網戸の張り替えをするというビジネス自体はどう考えていますか。
地域的な問題もありますが、良いビジネスだと感じています。
私自身は出だしの集客でミスをしたので改善の余地はありますが、担当しているエリアがバブル時代に建った住宅地なども多くありますから需要は高いと感じています。
今感じている課題と失敗談を教えてください。
お金ですね(笑)
そういってしまうと極論ですが、販促をするにせよお金がかかりますしね。集客に関して、開業当初でミスをしてしまい折込チラシを撒いたり撒かなかったりのばらつきを出してしまったことが失敗でした。そのような失敗はもうコリゴリなので、段取りをきちんとしていき、仕事があるうちに次の仕事を取っていけるように取り組んでいこうと思っています。
今後の目標はどのように考えていますか。
短期的には、まずコンスタントに月商100万円台を上げ続けることです。
40代の内で中期的な目標は、張り替えできる人材を4~5人くらい採用して2~3エリアまで増やしたいと考えています。
そのうえで軌道に乗って資金が増えてきたら飲食業など、他のビジネスを展開していきたいです。
まだ、先ですが50代以降に、お好み焼き屋さんをやりたいんです。
独立でお好み焼き屋さんでやりたいという気持ちもあったのですが、修業もしていないし、広島はお好み焼き屋さんが多いんですよね。
資金面でも1000万円以上は掛かりますので、やはり40代で今の仕事を軌道に乗せて規模を拡大して資金も準備する機関としていこうと思っています。